小児総合診療医のひとりごと

小児科, 総合診療科(家庭医療), アレルギー についてのブログ

本のまとめ:脳医学者が教える英語の超勉強法

東北大学の加齢医学研究所教授が実践した「脳が忘れない英語の超勉強法」のまとめ

www.seishun.co.jp

 

ポイント 

・思い立ったら、その日に必ず始める。ここ最重要。ゼロと1の差は∞

・プラスな感情/具体的な楽しい目標をもって始める。プラスな感情は扁桃体を刺激し、記憶への定着を促す

・聞く、真似て話す から始めよ(好きな洋楽、洋画でいいから)

・忙しくても短時間でいいから、毎日習慣化して実践

 

【内容のまとめ】

Chapter1 大人の英語 やり直しのコツ

・脳は青年期以降も、海馬を主として、学習により神経細胞が活性化し、脳の体積は増え、様々な能力を獲得することができる。

・新しいことを始めるにあたって、遅いなんてことはない。人生「今」が一番若いのだから。

・重要なのは、「勉強しよう」ではなく、「楽しみながら続ける」こと

 ⇒プラスな感情は扁桃体を刺激し、海馬に記憶として定着させやすくなる

・英語テストで高得点をねらう!は、どうでもいい! それじゃ続かない。

英語をしゃべって、どんな楽しいことをしたいか、具体的に目標にしろ

 

Chapter2 英語は真似ることから始めよ

・思い立ったらやる。とにかく、やってみる。やるのです。1分でいいから、やってみる。忙しくても1分でもいいから、やってみる。0はいつまでも0、でも1でも積み重ねれば、いつかは∞になる。忙しい医者でもやれたのです。やれます。

・運動は、動画などで上手な動きを真似るよね? 英語も同じ、上手にしゃべる人を聞いて、真似て話してみる事から始めよう。

 

Chapter3 脳が忘れない勉強法

f:id:drtasu0805:20210324151706p:plain

おすすめの勉強法を行うのはなぜか?

⇒ネイティブの人が英語を覚える過程と同じだからです。

 

実践方法

  • とにかく始める:好きな洋楽を歌う、好きな映画を観る(ハリーポッタースターウォーズなど)。カタカナ英語の言語化はやめて(例:ピーナッツバターはピナバラ、アップルはアポーと発音する)。『文字⇒発音』ではなく、聞いて『発音⇒文字』で覚える(例:ピナバラはピーナッツバター、アポーはアップル)
  • いつでも、どこでも勉強に取り掛かれるように教材を用意する。勉強にとりかかる心理的・物理的ハードルを下げる。
  • スピーキング、ライティングが上手な人を模倣せよ。

 

この本を読んでいて感じた、『とにかく聞く。話す。書く。を短時間でいいから実践する』という考えは、英語日記Boyに通じる部分があります。

 

drtasu.hatenadiary.jp

 

医療者限定で、共感できるな と思った内容

基本、医師になりたての時は、とにかく仕事仕事。馬車馬のように働け、知識詰め込め、現場にかけつけよ、24時間ピッチに出ろ、土日も患者みてね。でも、だんだん本当に、これでいいのか?人生満足なのか?楽しいか?仕事だけでいいのか?と思うようになっている自分がいます。

 

最高に共感できたことは、最後に書いてあったこと。

医学部に入って世間に貢献したい気持ちを持っていたけど、何かモヤモヤとした気持ちがあった。医者になるのは目標だったけど、それとは別に自分が究極に楽しいことは、何なのだろう?というモヤモヤ。休日に薄暗い無機質な建物で、これが「本当に自分が求めた姿なのか?という自問自答。本当にやりたいことはこれなのか?

40代になってから、幼いころに好きだった趣味を思い出して、大人になった今趣味を究極的にやってみるのもいいんじゃないか・・・。

そして、やりたいことを、やる。やりたいライフプランに向けて進むべき。ライフプランを究極的に求める場合、英語は選択肢を広げてくれる。

結論から言うと、本に、医師は「主体的に行動でき、勤務先を選べば時間的融通も利く、食いっぱぐれる心配がない」というメリットを生かしてライフプランを形成していこう、そして過程の中で英語が役立つよ! と書いていた。

社会に貢献したい 人を助けたい、それは今でも強く思う。ただ、経験を積み、家庭を持ち思う•••仕事!仕事!だけ本当にいいのか?  仕事だけが全てではないんじゃ・・・と最近思うようになったので、とても共感できた。