小児総合診療医のひとりごと

小児科, 総合診療科(家庭医療), アレルギー についてのブログ

COVID19

ファイザー製のコロナワクチン接種後の心筋炎

Pfizer-BioNTech COVID-19 ワクチンを投与し、心筋炎を発症した若年者のまとめ 小児科領域で権威があるPediatricsの文献:Pediatrics September 2021, 148 (3) e2021052478 12歳以上の若年者に接種が始まりましたが、心筋炎/心膜炎の報告が聞かれます。接種…

新型コロナウイルスとクループ症候群

☑ 新型コロナウイルスによるクループ症候群の小児例が報告されはじめた。新型コロナウイルスによるクループ症候群が重症化しやすいかの結論はまだ出ておらず、今後の症例蓄積が望まれる。 【新型コロナウイルス:SARS-CoV-2によるクループ症候群について】 …

啼泣はエアロゾル発生、感染リスクの増加につながるか?

結論:大声で話すことでさえ、エアロゾルが発生・放出されることが分かっている。 同様の原理で、泣き叫ぶ小児は、エアロゾルを生成・放出するはずである。感染リスクを増加させる証拠は今のところない。 (啼泣によるエアロゾル発生・感染リスクを科学的に…

ネブライザー(吸入療法)は、エアロゾル感染のリスクを増加させるか?

ネブライザー(吸入療法)は、エアロゾル感染のリスクを増加させるか? 結論:十分なEvidenceがまだ不足しているが、ネブライザーは、エアロゾルによる感染リスクを増加させる可能性が高い 【エアロゾル感染と処置についての現状】 呼吸器病原体の発生源として…

新型コロナウイルスのVital sign(酸素飽和度)のモニタイング回数

厚生労働省が提出している手引きでは、重症度分類および管理について、中等症Ⅰでは酸素飽和度の測定は1日3回を推奨している。しかし経験症例において、入院時に中等症と判断した症例へ1日3回の断続的モニタリングでは、COVID19に合併症をきたし徐々に悪化し…

2143人の小児コロナウイルス感染:中国における疫学的特徴

American Academy of Pediatrics 2020 中国における新型コロナウイルス感染(COVID-19)に罹患した小児例の疫学的特徴 https://pediatrics.aappublications.org/content/pediatrics/early/2020/03/16/peds.2020-0702.full.pdf ・2020年2月8日時点で、COVID-1…