スーパーボールがのどにつまった時の対応と事故予防
スーパーボールがつまったとき
急いで『こどもが窒息したときの応急処置』を参照してください。
窒息した事例を事故予防につなげる
日常生活の中で、「こんな事故が起こるのか」とびっくりする事例が発生しています。
小児科学会は、同様の事故予防につなげるために、傷害の情報収集を行い『傷害速報』として発表しています。
現在、だれでも、日本小児科学会のHPから、こどもの事故報告を行うことが可能です。
傷害速報を参考に、各自が考え、事故予防となる対策を講じることが大切です。
同様の事故予防のために、どのような状況で窒息しかけたか、可能であれば、事故報告を行いましょう。
実際の症例を考える
事故予防を考える:傷害予防の考え方を復習
私が考えた傷害予防
スーパーボールの窒息事故について
消費者安全調査委員会が平成29年に『玩具による窒息事故』を調べています。
傷害速報の分析(こどもの生活環境改善委員会)から、
スーパーボールの大きさを直径 45mm 以上にすること
が提案されています。
スーパーボールを買うなら『45mm以上の大きいもの』にしましょう
穴あきスーパーボールの提案
こどもの事故を、『製品の改善なしに0にする』ことはできませんし、『製品を変えることが最も確実』と思います。
提案:『万が一、誤嚥しても窒息しない』そんな謳い文句?ポリシー?で、製品を作ってみるのは、どうでしょうか。
ちなみに、Amazonに『再入荷予定なし』でしたが、穴あきスーパーボール製品がありました。
この商品、事故予防のために、いい商品だと思います。『窒息予防』の概念は全く書かれていませんが、『万が一でも、穴あきだから窒息しないよ!』を売り文句にすれば、保育園や幼稚園関連の施設や、事故を気にする親御さんに、売れるのではないでしょうか。
この手の事故を、私は完全になくしたいと本気で思っているので、是非スーパーボールを作成する企業の皆さんに、研究して『穴あきスーパーボール』作ってほしい&普及してほしい と思っています。
窒息したときの対応を学ぶ
万が一に備えて、あらかじめ勉強しておくことが大切です。
消費者安全調査委員会が平成29年に『玩具による窒息事故』のアンケート調査では、窒息時の対応である「背部叩打法」や「ハイムリック法」を答えた人は、それぞれ
24%、19%と非常に少なかったことが分かっています・・・。
最後に
【こどもの生活環境改善委員会からのコメントを抜粋】
1.3 歳児の最大開口径は 39mm。 35mm径のスーパーボールは口腔内に入りうる。
2.スーパーボールが 2 つ口腔内に入れば、奥のほうのスーパーボールは喉頭部に嵌入しや すい状況になる。
3.ボールは、外表面がツルツルで、ある程度の大きさと弾力が持った物が、いったん喉頭部に嵌入すると、摘出が困難である。
4.『スーパーボールの大きさを直径 45mm 以上にする。』あるいは『スーパーボールに通気孔を開けるよう 規制する必要がある。』