朝活研修医(総合診療科、小児科)

温泉県で総合診療科・小児科をしながら地域中核病院で勤務する研修医のブログ

コロナウイルスにおける科学的なマスクの効果

ウイルス感染における

サージカルマスク着用と、飛沫やエアロゾルのウイルス検出量について

Respiratory virus shedding in exhaled breath and efficacy of face masks.

Nature Medicine 2020. 4. 3 published

https://www.nature.com/articles/s41591-020-0843-2#Tab2

 

結論:サージカルマスクをした場合、コロナウイルス感染者においては、飛沫とエアロゾルでウイルスは検出されなかった。

 

背景:サージカルマスクが、呼吸器感染を起こすウイルス伝播を予防する効果があるか、検証する

 

方法:コロナウイルス新型コロナウイルスではなく、通常のコロナウイルス)、インフルエンザウイルス、もしくはライノウイルス(風邪の原因で一番多いウイルス)に感染した246人の呼気サンプルを採取した。

マスクをしない群(122人)とマスクをする群(124人)の2つに分け、30分間、呼気を採取し、直径5μM以上の飛沫と、それ未満のエアロゾルに分け、それぞれのウイルス量を測定した。

 

結果:

コロナウイルス

マスクをしている場合、ウイルスが検出されなかった(図を参照)。

マスクなしの場合、飛沫は30%、エアロゾルは40%にウイルスが検出された

(インフルエンザウイルス)

マスクをしている場合、飛沫は4%、エアロゾルは1/3でウイルス検出された

マスクなしの場合、飛沫は26%、エアロゾルは35%にウイルスが検出された

(ライノウイルス)

マスクの有無にかかわらず、飛沫とエアロゾルで同等にウイルスが検出された

 

まろめると・・・

・マスクをした場合、コロナウイルス感染者においては、飛沫とエアロゾルでウイルスは検出されなかった。インフルエンザ感染者の飛沫のおいてもマスク着用群ではウイルスが検出されなかった。しかし、インフルエンザ感染者のエアロゾル、ライノウイルス感染者の飛沫やエアロゾルにおいては、マスクの効果は認められなかった。

・マスクをしていない場合、各ウイルスに感染した患者の約1/3で飛沫やエアロゾルでウイルスが検出された

 

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コロナウイルスのマスク着用におけるウイルス量の評価

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インフルエンザとライノウイルスにおけるマスク着用によるウイルス量の評価