朝活研修医(総合診療科、小児科)in 温泉県

温泉県で総合診療科・小児科をしながら地域中核病院で勤務する研修医のブログ

急性細気管支炎での吸入は生理食塩水と高調性食塩水どちらが有益か?


Effect of Nebulized Hypertonic Saline Treatment in Emergency Departments on the Hospitalization Rate for Acute Bronchiolitis: A Randomized Clinical Trial

JAMA Pediatrics 2017June 5

【背景】
急性細気管支炎における高張食塩水吸入の有効性について、エビデンスは一致していない。初発の急性ウイルス性細気管支炎乳児(6週から12ヶ月)に、3%高張食塩水または0.9%生理食塩水による20分×2回の吸入療法を割り付ける二重盲検RCTを行った(n=777)。
【結論】
24時間以内の入院は、高張食塩水群48.1%・生食群52.2%で有意差はなかった(調整リスク差 -3.2%)。Respiratory Distress Assessment Instrumentスコアの改善は、高張食塩水群で大きく(平均 -3.1 vs. -2.4)、Respiratory Assessment Change Scoreについても同様であった。中等度の有害事象(咳の悪化など)は、高張食塩水群で多く(8.9% vs. 3.9%)、重篤有害事象はなかった。
【評価】
最大規模のRCTで高張食塩水の利益は否定された。急性細気管支炎で吸入療法を行う場合には生理食塩水を用いるべきである。