小児総合診療医のひとりごと

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原因不明の好酸球増加症のアプローチ

原因不明の好酸球増加症のアプローチ

参考文献:Up to date 『Approach to the patient with unexplained eosinophilia』

【病態生理】

好酸球は主に組織に分布する(血液の数百倍の分布)。

標的組織は、皮膚・肺・胃腸管が主であるが、深刻な臓器損傷は心臓・神経で起こる。

末梢好酸球数:1500/μlが臓器障害が起こりやすい臓器障害が起こりやすいと考えられているが、極端な場合を除き(2万/μl以上)、好酸球数は臓器障害のリスクを予測しない。

軽度:500-1500/μl、中等度:1000-5000/μl、高度:5000/μl以上 

J Allergy Clin Immunol.  2010 Jul;126(1):39-44.

好酸球増加症の鑑別は、成人と同様である。