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朝活研修医(総合診療科、小児科)

総合診療科・小児科志望しながら地域中核病院で勤務する研修医のブログ

小児の酸素化目標値はSPO2何%なのか?

小児

【背景】
小児(生後6週から12か月)の細気管支炎での酸素飽和度目標について、APP・WHOは≧SPO2:90%、SIGNはSPO2≧94%を推奨しているが、エビデンスに基づく閾値ではない。イギリスUniversity of EdinburghのCunninghamは、ウイルス性細気管支炎で入院した生後6週~12ヶ月までの乳児を、Standard群(SPO2<94%で酸素投与する標準酸素濃度計群)とModified群(SPO2<90%で投与する群、SPO2:90%がSPO2:94%と表示されるパルスオキシメータを使う)に割り付ける多施設RCTを行った(n=615)。
【結論】
咳の持続期間は両群とも中央値15.0日であった。重篤有害事象は標準群35例、修正群25例、再入院は標準群23名、修正群12名であった。
【評価】
乳児細気管支炎でのSpO2目標値を検討した初のRCTである。90%は安全かつ臨床的に有効であり、入院期間も短縮する傾向が見られた。

 

2006年にUK Sign GuidelineではSPO2≧94%、American Academy of Pediatricsでは(WHOが推奨する)SPO2≧90%を許容できる酸素管理値をして推奨しているが、このStudyによりSPO2:90%以上が入院期間を短縮する傾向があり有効であると考えられた。また、酸素療法に用いられる医療費用を抑えられる側面もある。

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Modified群(SPO2モニタが実際の値を示さない)で、入院期間を短縮する傾向あり。

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