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朝活研修医(総合診療科、小児科)in 温泉県

温泉県で総合診療科・小児科をしながら地域中核病院で勤務する研修医のブログ

潜在性甲状腺機能低下症に補充療法をすべきか?

潜在性甲状腺機能低下症の治療について Thyroid Hormone Therapy for Older Adults with Subclinical Hypothyroidism NEJM. Apr 3. doi: 10.1056/NEJMoa1603825. 背景: 潜在性甲状腺機能低下症で甲状腺ホルモン補充を行うかは議論されるところである。 方法…

経口ステロイドの短期内服における副作用

成人の短期間の経口ステロイド内服に伴う有害事象について Short term use of oral corticosteroids and related harms among adults in the United States: population based cohort study BMJ 2017;357:j1415 (Published 12 April 2017) 目的: 経口ステロ…

心不全の血管拡張薬の使い分け:硝酸薬かhANPか?

誰も教えてくれなかった 循環器薬の選び方と使い分け(2017/3/30発行)より 急性心不全では、クリニカルシナリオ(CS)と呼ばれる収縮期血圧を指標とした分類による治療方針が用いられることが多くなり、CSの普及により従来利尿剤を使っていたところを血管拡…

敗血症ショックのステロイド投与は漸減すべきか?

ミタゾラム経鼻投与について(有効性、投与量、投与器具など)

小児てんかんのけいれん重積に対するmidazolam点鼻投与の有効性と薬物動態に関する検討 脳と発達 2010;42:34-36 背景: 小児けいれん重積に対するガイドラインが提案され、血管確保が困難な症例に対するミタゾラム鼻腔/口腔な投与が明記された。 目的: 小…

セフェム系抗菌薬の少量持続内服は尿路感染症の再発抑制・予防効果があるのか?

多施設における小児初発尿路感染症の検討 (cefaclor の持続少量抗菌薬予防投与による再発抑制効果について) 日本小児腎臓病学会雑誌 Vol. 30(2017) No. 1 背景: 有熱性尿路感染症(UTI)の再発は、腎瘢痕形成に寄与する可能性があるだけでなく、患児とその…

HERDOO2ルール、静脈血栓症の抗凝固療法の中止基準

非誘発性静脈血栓症の女性におけるHERDOO2ルールを用いた治療期間の検証 BMJ. 2017 Mar 17;356:j1065. doi: 10.1136/bmj.j1065. 【目的】 HERDOO2ルールを前向きに検証する。危険因子が0-1項目のみの女性であれば、短期間の治療後に抗凝固剤を安全に中止する…

NEJM :大理石骨病 (Osteopetrosis)

Osteopetrosis (NEJM IMAGES IN CLINICAL MEDICINE) N Engl J Med 2017; 376:e34 6歳の女の子。歯が1本しか生えず歯科医を受診。聴力障害、2歳で視力障害、前頭部隆起、高眼圧、低身長を有していた。 採血:Ca 5.7mg /dl(正常範囲:8.7~10.3mg/dl)、PとALP…

再生不良性貧血とPNH血球(CD59-、CD55-)

Minor population of CD55-CD59- blood cells predicts response to immunosuppressive therapy and prognosis in patients with aplastic anemia Blood 2006 107:1308-1314 【目的】 後天性再生不良性貧血患者におけるPNH血球の臨床的意義を研究 【方法】 …

超音波検査(体表エコー)は壊死性筋膜炎の鑑別に有用か?

Ultrasonographic screening of clinically-suspected necrotizing fasciitis Acad Emerg Med 2002 Dec;9(12):1448-51. 壊死性筋膜炎の超音波検査の有用性について 【目的】 壊死性筋膜炎における超音波検査の精度を決定する。 【方法】 前向き観察研究、対…

Up to date:クループ症候群のマネージメント

クループ症候群のマネージメント Up to date 『Croup: Approach to management』 Literature review current through: Mar 2017. 大切なところだけ抜粋 【はじめに】 クループ(喉頭気管支炎)は、吸気性喘鳴、犬吠様咳嗽、嗄声を特徴とした呼吸器疾患である…

虫垂炎の手術をすべきか?薬物療法でもよいのか?

Efficacy and Safety of Nonoperative Treatment for Acute Appendicitis: A Meta-analysis Pediatrics. 2017, Mar, 139(3) 【背景】 虫垂切除術の代替治療として、小児における急性単純虫垂炎の抗生物質単独による非手術療法(Nonoperative treatment:NOT…

血清クレアチニン濃度が上昇したらACE阻害薬、ARBは中止すべきか?

Serum creatinine elevation after renin-angiotensin system blockade and long term cardiorenal risks: cohort study. BMJ 2017;356:j791 | doi: 10.1136/bmj.j791 【目的】 ACE阻害薬またはARB治療開始後の血清クレアチニン濃度上昇と長期的な心腎転帰…

PCT高値は菌血症の診断に役立つか?

菌血症診断におけるプロカルシトニンの有効性の検討 日集中医誌 2017;24:115-20 【目的】菌血症におけるプロカルシトニン(procalcitonin, PCT)の初期診断での有用性について、後方視的に解析した。 【方法】2012年11月から2013年6月までの8ヶ月間において…

クループの治療(ステロイド吸入・内服併用に意味はあるのか?ステロイド投与量で効果に違いはあるのか?)

『ステロイド吸入単体・内服単体・吸入内服併用に効果の差があるか?』 結論→ステロイド単剤・ステロイド吸入・両者の併用療法の効果に有意差なし Nebulized budesonide and oral dexamethasone for treatment of croup: a randomized controlled trial. JAM…

時間がない急性心筋梗塞の対処(初期評価、検査、診断、治療)

短くまとめた急性心筋梗塞の対処まとめ(診断、治療) 院内勉強会の内容を整理 ST上昇型急性心筋梗塞の診療に関するガイドライン(2013年改訂版)より一部引用 1 発症から病院まで 急性冠症候群が疑われる患者にニトロ投与を指示 (ニトロペン0.3㎎1錠舌下…

中耳炎の再評価は3日後でよいのか?

2013年版小児急性中耳炎の診療ガイドラインでは 抗菌薬の臨床効果の発現は早ければ投与後3日目にみられることが示唆され、投与後3日での効果の評価が推奨される。 と記載されている。 ガイドラインにはその根拠として、下記文献を引用していた。 A Placebo-C…

伝染性単核症の症状、検査、診断、合併症、抗体

Infectious Mononucleosis(伝染性単核症) Katherine L, et al. NEJM 2010;71:1993―2000. 純粋なEBV感染は人間にしか起きない。 多くはEBウイルスの初感染で起こるが、CD3モノクローナル抗体が枯渇した慢性感染症の患者にも認める。 全世界の95%以上の成…

高熱が続くと精子が死ぬのか?

伝染性単核症の母から『高熱が続くと精子が死ぬとネットに書いてある。』と言われ本当にそうなのかPubmedで検索した。 Effect of increased scrotal temperature on sperm production in normal men 1997 Aug;68(2) 陰嚢温度を上昇させるために、補助具を使…

片側性の顔面神経麻痺

2008年の日本神経治療学会の標準的神経治療:片側顔面痙攣によると、『顔面神経の不随意な興奮によって支配筋に痙攣を生じる病態で、この一部に脳底動脈または硬化症濃度うまくあるいはその分枝が顔面神経に触れて拍動性の圧迫を及ぼすことで起こる』とされ…

B型肝炎について

B型肝炎のワクチン接種が2016年10月から1歳になるまでの小児に定期予防接種化された。 小児B型肝炎診療指針と日常診療 日本小児感染症学会シンポジウム2009 B型肝炎では、C型肝炎と異なり小児でも肝硬変や肝細胞癌が発生する例があり注意深いフォローが必要…

小児の酸素化目標値はSPO2何%なのか?

Oxygen saturation targets in infants with bronchiolitis (BIDS): a double-blind, randomised, equivalence trial Lancet 2015; 386: 1041–48 【背景】 細気管支炎では2006年にUK Sign GuidelineではSPO2≧94% American Academy of Pediatricsでは(WHOも…

昇圧剤:(ショック時の昇圧剤は)ドーパミンとノルアドレナリンどちらが有益か

ショック患者の死亡率にどちらも差はないが有害事象の発現率はドーパミン使用で有意に多かった。 背景: ドーパミンとノルエピネフリンは、ショック時にFirst lineの昇圧薬として推奨されている。どちらが優れているかどうかについての継続的に論争されてい…